


カタリナ・クラエスが、男女ともどんどん攻略していくのが面白いアニメ『はめふら』。
尺の都合で、アニメ本編で説明されていない部分も沢山あります。
この記事では、語られなかった登場人物の境遇や思いを解説します!

カタリナ・クラエスについての補足解説
カタリナ・クラエスの身分
貴族階級 | 人物 |
王族 |
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公爵 | ![]()
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侯爵 | ![]() |
伯爵 | ![]()
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男爵 | ![]() |
子爵 | なし |
キャラクター画像は、公式サイトから引用
転生前(通称:野猿)
- 小学生のころは、野猿と呼ばれ、森を駆けめぐって遊んでいた。
- 中学生になり、友人(あっちゃん)の影響でオタク趣味に目覚める。
- 高校2年生になったある日、新作の乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』を購入。
ジオルドルートで苦戦し、朝方までプレイして寝坊。
登校時、急いで自転車をこぎすぎて、交通過多の大通りに突っ込んで死亡。 - 各攻略対象のプレイ状況は以下のとおり
クリア済み | キースルート、アランルート |
未クリア | ジオルドルート |
未プレイ | ニコルルート |
- 犬が苦手。たいていの犬に何故か(猿だから?)宿敵に遭ったように威嚇される。
- カタリナが8歳の時、野猿の記憶を思い出し精神は野猿になったが、
8歳までのカタリナの記憶も保持している。


登場人物たちは、なぜカタリナを好きになったのか?
➀ジオルド・スティアートの場合
背景
ー王位はどうでもいい
- 王位継承は、現王による指名制なので、第3王子でも国王になる可能性がある。
- ジオルドは王位には全く興味がない。兄2人は、どちらも優秀でライバルとして切磋琢磨しているので、
そこで決めてくれればいいと思っている。
ー孤独で退屈
- 王位争いに興味を示さない上に、弟が病弱で母や使用人はそちらにかかりきり。
自分だけほっておかれていると感じている。 - なんでも苦もなくできるし、人の考えも読めるから適当なおべっかを使って笑顔を浮かべていればうまくいった。
ーカタリナにはうんざりだが、口実にはピッタリ
- 2人の兄王子が婚約を発表したので、ここぞとばかりに自分にも婚約候補を連ねられ、面倒でしかたなかった。
- カタリナは甘やかされたバカで高慢ちきな子供で、ベタベタとつきまとわれてうんざりしていた。
怪我したのも自業自得だと思っていた。 - 兄2人どちらの派閥の貴族から選んでも派閥争いに巻き込まれる。
公爵家だから身分は問題ないし、ケガさせた責任をとるというのはいい口実、
カタリナは頭が良くないから、適当にあしらっていけるだろうと考えていた。
好きになった決め手
改めて婚約を申し込みに行ったら、農民の恰好をしていたカタリナ。
畑を耕すのは魔法の訓練だと得意げに言い放つ彼女に爆笑しそうになる。
さらに、思わず婚約をOKしてしまって、目を白黒させている姿にさらに笑いがこみ上げてくる。
行動が読めないカタリナをみて、初めて人に興味を持ち、退屈な日々が変わっていくと予感した。
カタリナの額の傷が消え、カタリナから婚約解消を持ち出されたが、
傷が消えていないと言い張り、婚約解消を断固拒否している。
➁キース・クラエスの場合
背景
ー非常に肩身の狭い暮らしをしてきた
- クラエス家末端の分家の当主である父親と娼婦であった母の元に生まれ、3歳で父方に引き取られる。
- 母親が娼婦ということで家族から蔑まれ、他の兄弟たちから様々な嫌がらせを受けて育つ。
- 小鳥をいじめる兄弟たちを止めようとしたとき、魔力が暴走して固い土の塊を降らせ、
兄弟たちに大けがをさせてしまう。それ以来さらに居場所がなくなった。 - 魔力が強かったこともあり、カタリナの婚約によって後継者がいなくなったクラエス家に養子に出された。
ークラエス公爵婦人ミリディアナ(カタリナの母)との関係がゲームと大きく変わった
- ミリディアナはキースを夫の愛人の子だと誤解して、冷たくあたるはずだった。
- ミリディアナは、クラエス家と同等の身分があるアデス公爵家の次女。
釣り目のキツイ容姿と人見知りで、縁談がなかなか決まらなかった。
一方、ルイジは色男でかなりモテていた。 - ミリディアナは、父のアデス公爵にルイジが世話になったから仕方なく結婚したと思っていた。
一方ルイジは、ミリディアナに一目惚れして強引に結婚したが、自分は嫌われていると思っていた。 - 誤解が解けてラブラブになった結果、ミリディアナは自信がついて強い母になり、
夫と容姿が似ているキースを溺愛するようになった。
ー家族が優しくしてくれて、幸せを感じ始めていた時にそれが起きてしまった。
- カタリナは、自分を姉と呼んでほしいといってくれて、色々なところに連れ出してくれた。
- ルイジもミリディアナも優しくしてくれた。
- 魔力は、コントロールができるようになるまでむやみに使わないと、ルイジと固く約束していたが、
カタリナの期待に満ちた目で見られて使ってしまい、カタリナがあまりに喜ぶので、土人形を大きくしてしまった。
好きになった決め手
こんな自分に色々なことを教えてくれた優しいカタリナをもう傷つけたくない。
怖がられて化物とののしられるのが怖い。
でも、カタリナは魔力がコントロールできず、人を傷つけてしまう自分が怖くないのかという問いに、
「なんだ、そんなことか~」と、コントロールできないならできるように頑張ればいいと答えた。
ずっと一緒にいてくれるというカタリナ。涙がうれしい時にも出ることをキースは初めて知った。
カタリナの傍で彼女を守れるようになるために、学力も魔力も必死に取り組み、どんどん大人びていった。
ミリディアナのキースへの信頼は絶大で、カタリナが暴走しないように付き添わせている。
カタリナに異性として好意をいだいており、ジオルドからガードしている。
➂メアリ・ハントの場合
背景
ー姉たちに嫌がらせをされ続けて自信を失っていた。
- クラエス家の親戚筋のハント侯爵家、4人姉妹の4女で、メアリだけが後妻の子で他の姉妹と似ていなかった。
- メアリの母は身分が低かった。その母が亡くなった後、父には大事にされたが、
姉たちには「赤褐色の髪が汚らしい」、「品がない」などと言われ、嫌がらせをされていた。 - 姉たちにずっと蔑まれていたため、自分に自信を無くしていた。
- 唯一の逃げ場が中庭で、ひっそり植物の世話をしているときだけ安らげた。
ー姉たちに嫌がらせをされ続けて自信を失っていた。
- 長女のリリア・ハントが15歳の誕生日を迎え、社交界デビューの誕生パーティが開かれた。
- いつもの中庭に逃げ込んでいたら、カタリナと出会い庭を絶賛された。
- 畑づくりが上手くいっていなかったカタリナに畑を見てもらいたいとお願いされ、
堂々として明るく前向きなカタリナに褒められるたびに、少しずつ失っていた自身を取り戻していった。
好きになった決め手
カタリナは復活した畑に喜んで、植物を上手く育てられる特別な手を「緑の手」と言うことを思い出して言う。
「メアリは植物を育てる才能にあふれた特別な手を持っているのよ。緑の手をもつメアリは特別で素晴らしい存在だわ。」と。
こんな自分を特別で素晴らしい存在だと言ってくれたことが凄く嬉しく、カタリナの友人として隣に立つのにふさわしい存在になりたいと思った。
④アラン・スティアートの場合
背景
ー優秀すぎる兄にライバル意識と劣等感を持っていた。
- ジオルドの双子の弟で第4王子。外見は兄と似ていない
激しいライバル意識と強い劣等感をもっていて、ほとんど交流がない。 - 5歳までかなり病弱であり、生死をさまよったこともある。
そのため甘やかされて育ち、末っ子気質の俺様系。 - ある時、使用人が、ジオルドと較べて何をやっても今一つだと陰口をたたいているのをきいてしまう。
それ以来、劣等感でいっぱいになり、皆が陰で自分をジオルドの残りかすと言っていると思うようになる。
ージオルドの婚約者までが自分から奪うのか・・・・・
- 婚約者のメアリはかわいらしく妹ができたようでうれしかった。
- メアリはカタリナに夢中になっており、ジオルドだけでなく婚約者のカタリナまでが、
自分からメアリを奪うのかと頭に血が上り、カタリナの屋敷に乗り込んだ。
ー初めて自分をちゃんと見て、本気でぶつかってくれる人に出会えた
- どんなに頑張ってもだれも自分をみてくれなかったが、カタリナは自分をその青い瞳でしっかりと見てくれる。
- 今まで陰口は言われてきたが、面と向かって罵倒されたのは初めてだった。
- 王子である自分に対して、本気でぶつかってくれるカタリナ。
だんだんカタリナのところに行くのが楽しみになってきた。
好きになった決め手
万能の天才であるジオルドと較べて自分を卑下しているアランは、カタリナにピアノを褒められても、
こいつも他の貴族と同じでおべっかをいうのかと落胆し、外に飛び出した。自然と、木登り勝負した場所に足が向いていた。
そこに現れたカタリナは、ジオルドとアランの違いについて、向き不向きの問題だと言う。
ジオルドにも苦手なものがあると言い、彼に蛇のおもちゃを投げて慌てるのを確認して、得意満面のカタリナ。
ジオルドとカタリナの姿を眺めながら、自分は本物のジオルドを見ないで勝手に「驚異的なジオルド」を作り出していたことに気付く。
それに気づかせてくれたカタリナに深く感謝した。
⑤ソフィア・アスカルトの場合
背景
ー異質な見た目で「呪われた子」と呼ばれ、部屋に引きこもっていた。
- アスカルト伯爵家の長女。父のアスカルト伯爵ダンは、
国王から直々に宰相に指名されたとても優秀な人物。 - 絶世の美少女だが、真っ白な髪に赤い瞳、透けるような白い肌はこの世界で異質。
父を妬むものがソフィアを「呪われた子」と呼ぶため、その子たちからも同じように呼ばれ、
蔑まれるようになった。 - 優しい家族は、いつか分かってくれる友人が現れるといってくれていたが、そうは思えず部屋にひきこもっていた。
ー外の世界に慣れるためお茶会に参加し、カタリナと出会う。
- 読書が好きで中でも『エメラルド王女とソフィア』がお気に入り。
王女と、自分と同じ名前の女の子による友情の物語。空想の中では人気者になることができた。 - 学園に入ったら、ニコルも付きっきりではいられないのだからと、いつも優しい父が、
今回は王子主催のお茶会への参加を強く指示した。 - 案の定取り囲まれて呪われた子と蔑まれたが、エメラルド王女のような凛とした雰囲気の子がたすけてくれた。
これまで一度も向けられたことのなかった、キラキラとした目で自分をみるカタリナは、自宅に誘ってくれた。 - 本当はからかわれただけかもしれないと不安になりながら、ニコルと共にカタリナを訪れた。
好きになった決め手
カタリナは本当にきれいな髪なので、触ってもいいか聞く。この気味の悪い白い髪が綺麗なはずなどないのに。
この姿を気味が悪いと思わないか問うとカタリナは、絹のような白い髪もルビーのようなキラキラした髪も綺麗だという。
カタリナの水色の瞳は嘘をついているようには見えなかった。エメラルド王女のようなカタリナは言う。
「私のお友達になってくださいませんか?」
本当はずっと友達が欲しかった。ずっと諦めていたものを手にすることができたのだ。
⑥ニコル・アスカルトの場合
背景
ーカタリナに独特な優しい雰囲気を感じ、ソフィアを変えてくれたことに感謝していた。
- アスカルト伯爵家の長男。宰相の息子のため城に行く機会も多く、双子の王子とも交流があった。
- 一年位前から王子たちの様子が変わり始めていたが、
どうやらクラエス家に行っていることと関係あるらしいとの噂を聞いていた。 - ソフィアに向ける優しい目をみて、ジオルドとアランを変えたのはカタリナ・クラエスだと気付く。
- ソフィアの活き活きとして明るい笑顔を取り戻してくれたカタリナに深く感謝した。
ー自慢の家族に囲まれて幸せなのに同情されることが悔しかった。
- 外に出て笑顔を取り戻したソフィアに対して、悪口を言うものが増えていたが、圧力をかけて完膚なきまでに黙らせていた。
- 悪口を言うものは減ったが、「家族のために苦労していてかわいそう」という同情の声をかけられるようになっていた。
- とても悔しかったが、受け入れてもらえない思いを口にすることに疲れ、理解されることを諦めていた。
好きになった決め手
カタリナは「ご両親はあんなに素敵で、妹さんはあんなにかわいくて、ニコル様は本当に幸せ者ですわね。」という。
分かってもらうことを諦めていた家族に対する思いを、カタリナはわかってくれた。
ずっと胸に遭った悔しさが薄らいでいく気がした。
⑥マリア・キャンベルの場合
背景
ー光の魔力が発動し、家族がバラバラになった。
- 5歳のとき、転んだ友人の怪我に触れた時、光の魔力が発動し怪我をなおす。友人は怯えて逃げた。
- 平民出身の魔力のある子は、ほとんどが貴族のお手付きになったものから生まれている。
ソフィアの母は町一番の美人であったこともあり、不貞の末の子だと小さな町全体に噂が広がってしまった。 - 始めは噂を気にしないと言っていた父は家に寄り付かなくなり、母は魔力を持って生まれたマリアに恨み言をぶつけてしまいそうで、
娘から目を逸らして生きるようになった。
ー町では孤独で、努力を誰も認めてくれなかった。
- 母が何もしてくれなくなったが、そんな境遇に負けずに家事をこなし、学校では優秀な成績を収めた。
- 大変な努力をしていたが、貴族の隠し子だからズルをしている、魔力でごまかしているなどと陰口をたたかれていた。
- 皆と仲良くなるために、昔、母に教えてもらったことを思い出しながら、初めて一人でお菓子をつくり、
クラスメイトに勧めたが誰も食べてくれなかった。
ー魔法学園でも、努力は認められない。さらに嫌がらせをうけていた。
- 魔法学園では、皆が魔力を持っているから特別ではなくなると思っていたのに、光の魔力は特別なものだった。
- 平民で光の魔力を持っていることで、嫌がらせを受け、ここでも努力は認められなかった。
- カタリナは令嬢からかばってくれて、お菓子を褒めてくれた。
だが、ある時また令嬢に囲まれて、光の魔力を持っているから特別扱いされていると罵られた。
好きになった決め手
カタリナはマリアを囲んで罵っていた令嬢に、マリアちゃんは大変な努力をしていてズルなどしていない、
生徒会の皆はマリアちゃんが光の魔力を持っているから一緒にいるのではなく、
努力家で何にでも一生懸命なマリアちゃんが好きだから一緒にいるのだと言い放ち、令嬢を退散させた。
光の魔力を持っている子だからではなく、マリア・キャンベルだから好きだと言ってくれたことに涙がとまらなくなった。