まるわかり!吾峠呼世晴作品のダークな魅力を解説|鬼滅好き向けレトロゲーム紹介も
吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)ってどんな作品を描く人なの?
そんな疑問にお答えします。

これまで発表された作品から読み取れる特徴を解説!

鬼滅好きにおすすめするレトロゲームとして『俺の屍を越えてゆけ』も紹介します。

まるわかり!吾峠呼世晴作品のダークな魅力を解説

アニ熱管理人
怖っ!怖いですよぅ!

アニ熱管理人
これは、『吾峠呼世晴短編集』に収録されている、『文殊史郎兄弟』の一コマだ。なんともダークな雰囲気が漂っているな。



ちはや
絵にインパクトがありすぎです。それにセリフ回しもなんか怖い。少年漫画ですよね…

アニ熱管理人
「友情・努力・勝利」とはかけ離れた作品だな。今回は、『鬼滅の刃』作者、吾峠呼世晴のダークな魅力に迫ってみよう!

吾峠呼世晴とは

アニ熱管理人
読み方は、「ごとうげこよはる」だ。初めての連載作品『鬼滅の刃』が2019年4月のアニメ化によってブームになり、4000万部を超える大ヒット、オリコンの週間売上で異例の大記録を打ち立てた。
鬼滅の刃が打ち立てた大記録
  • オリコンの週間コミックランキングで1~18位を1~18巻で独占
  • 史上初1位~10位独占を4週連続で達成

ちはや
とんでもないですね!実際、芸能人もこぞって鬼滅の刃の話をしていましたし、知らない人がいないぐらいの作品になりましたね。

アニ熱管理人
そんな有名作品にもかかわらず、作者の吾峠呼世晴は顔出しのメディア露出がない。性別は女性だと言われているが噂の域を出ていないんだ。

ちはや
自画像は「眼鏡をかけたワニ」だから、ワニ先生と呼ばれていますね。

アニ熱管理人
鬼滅の刃以前には、読み切りで4作品が存在する。これらは『吾峠呼世晴短編集』として発売されているんだ。この短編集と鬼滅の刃から、吾峠呼世晴作品の特徴を論じることとする。

『吾峠呼世晴短編集』収録作品

  • 過狩り狩り

『鬼滅の刃』の前身となった作品。鬼、鬼殺隊、珠代と愈史郎などが登場する。

3人の鬼がいる町にはぐれの鬼が侵入し、人を狩りすぎて目立つその鬼を3人の鬼が倒そうとする。

そこに「悪鬼滅殺」と書かれた刀を携えた隻腕の剣士が現れて…

 

  • 文殊史郎兄弟

警察官の父を殺害された子供、静伽が、仇である甑岳厳道に復讐するため、

殺し屋一家である、文殊史郎聖正・馬畝兄弟に依頼する話。

 

  • 肋骨さん

「邪氣」に取りつかれ人間を浄化する「浄化師」のアバラが、戦いの末、邪気に取りつかれた人間を浄化する話。

 

  • 蠅庭のジグザグ

「解術屋」じぐざぐが、呪術によって、人の道を外れた行いをする者に仕置きする話。

 

ちはや
いよいよ本題ですね!お願いします。

吾峠呼世晴作品のダークな魅力

➀単純に善悪に振り分けられないキャラクター

アニ熱管理人
まず前提として、鬼が人間を殺すなどの行為そのものは悪としている。悪の行為、善の行為を行うものの本性の善悪が単純に振り分けられないということだ。

ちはや
たしかに『鬼滅の刃』には、鬼になってしまった事情に同情することはあっても、鬼が人を殺したこと自体を相手が悪人だったからよかったみたいな表現はないですね。

アニ熱管理人
『文殊史郎兄弟』でも、悪人を成敗したはずが後味の悪いラストになっているな。相手が悪人であっても殺すのはやはり悪なんだ。

アニ熱管理人
但し、最初に述べた通り、善悪の行為を行ったものが本性まで善人、悪人ということではない。

ちはや
『鬼滅の刃』は、鬼になった哀しい理由があり、炭治郎が最期を看取ってあげていますよね。

アニ熱管理人
『過狩り狩り』では、3人の鬼は町に侵入した鬼を倒そうするが、人を護りたいわけではなく、目立って鬼殺の剣士に狩られるのを避けるためだ。

アニ熱管理人
『文殊史郎兄弟』、『肋骨さん』に出てくるマミコというキャラクターは、非常に意地の悪い物言いをするが、善人であることが匂わされている。『蠅庭のジグザグ』は、呪いで善行を強制されていて本性はよくわからない。

ちはや
本性が善悪割り切れないことによって、キャラクターに深みが持たせられるということですね。

➁キャラクターの名前が特徴的

アニ熱管理人
『鬼滅の刃』だけでも、この特徴がはっきり出ていると思うが、他の作品のキャラクター名もかなり独特だ。
・鬼滅の刃

 竈門禰豆子(かまどねずこ)・栗花落カナヲ(つゆりかなを)・伊黒小芭内(いぐろおばない)など

・短編集
文殊史郎聖正(もんじゅしろうまさだた)・馬畝(うまうね)・甑岳厳道(こしきだけいわみち)・斎藤じぐざぐ

ちはや
そもそも、ペンネームの吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)も独特で読めないですもんね。

アニ熱管理人
独特の命名が、世界観を作り上げるのに役立っているとともに、名前にはそのキャラクターの役割や本質をあらわす意味が込められていると思われる。
豆子
竈…竈神、ヒノカミですね。
禰…①父のおたまや。みたまや。廟(ビョウ)にまつった父
  ②かたしろ(神霊がより憑く依り代。)。戦争のときに持っていく位牌(イハイ)
唯一残った家族であり、炭治郎と一緒に戦いに赴きます。
伊黒小
芭…芭蕉の花言葉は“燃える思い
甑岳厳道
甑岳…山形県の堂々たる風格のある山。
敵のトップで手の届かない存在だからの命名でしょう。
斎藤じぐざぐ
じぐざく…悪から善に道が逸れたためと思われます。

ちはや
吾峠呼世晴作品を読むときは、キャラクター名に注目して読むと面白そうですね!

➂使用する能力がグロい

アニ熱管理人
『鬼滅の刃』でも、鬼は奇怪な能力を使用するが、短編集のキャラクターが使用する能力はかなり強烈だな。

ちはや
絵柄も『鬼滅の刃』より、アングラな雰囲気ですし、ちょっと少年誌向きではない雰囲気ですよね。

アニ熱管理人
こういった作品の「毒」ともいえる部分を残したまま、熱く感動するストーリーに仕上げたから、『鬼滅の刃』が名作になったんだろうな。

④色気があるキャラクター

アニ熱管理人
キャラクターのたたずまいや表情に色気を感じるのも特徴だな。

ちはや
目の形や瞳がそう感じさせている気がしますね。
◆鬼滅の刃

◆短編集

⑤何を失っても、生きていかなければならない

アニ熱管理人
吾峠呼世晴作品では、何を失っても生きていかなければならない、ということがテーマとして描かれていると考えている。
何を失っても、生きていかなければならない、が作品テーマと考える根拠
1.欠損表現が多い
2.作中のセリフ
1.欠損表現が多い

アニ熱管理人
まず、欠損表現からだが、『過狩り狩り』の登場人物「ウ-拾壱号」は、鬼との戦いで片腕と視力を失っている。だが、鬼狩りをつづけているんだ。

ちはや
この「ウ-拾壱号」から『鬼滅の刃』のプロトタイプ『鬼殺の流』の主人公が作られたそうですね。

アニ熱管理人
主人公が、盲目・隻腕・両足義足で寡黙という設定のネームは落選し、担当編集から明るくて普通のキャラはいないかと聞かれ、炭治郎が主役になった。

ちはや
それは…担当編集さんGJですね。さすがに『鬼滅の流』の主人公では、4000万部はいかないでしょう……

アニ熱管理人
失っても生きていく、ということを身体の欠損で表現していると思うんだよ。
2.作中のセリフ
◆鬼滅の刃
竈門炭治郎「失っても失っても、生きていくしかないんです。どんなに打ちのめされようとも」
藤の家紋の家のおばあちゃん「どのような時でも誇り高く生きてくださいませ」
◆文殊史郎兄弟
マミコ「父親が死んだくらいで、世界の終わりみたいな顔してちゃあダメよ!」
◆肋骨さん
マミコ「誰にも望まれてないならせめて自分くらいは、自分のこと大事にしてやりなさいよね」
◆蝿庭のジグザグ
じぐざぐ「(おばあさんの荷物をもたず)しっかり手足使わんと、年寄りはすぐに体が動かんようになってまうよ」
「人に甘えんで頑張りなさい」

アニ熱管理人
鬼滅の刃について、アニメ化された巻以降のセリフは、ネタバレになるので記載していないのだが、

アニ熱管理人
無限列車編以降は明確に、失っても生き続けて、後に繋いでいくことというのが一つのテーマになっているな。

ちはや
人は生きていれば必ず、何かを失いますから、誰もが共感できるテーマですね。


⑥悪に堕ちたものは簡単に善に変わらない

アニ熱管理人
『鬼滅の刃』において、鬼は頸を斬られてやっと、鬼になる前の気持ちを思い出す。また、『蝿庭のジグザグ』でも最後のコマでじぐざぐが「人間ってそう簡単に悔い改めたりせんからね」と言っている。

アニ熱管理人
少年漫画は昨日の敵が今日の友になる展開が多い中、見敵必殺な鬼滅はかなりハードな世界観ですよね。

アニ熱管理人
『鬼滅の刃』においては、鬼と人間が決して相容れない存在であり、だからこそ炭治郎と禰豆子の兄弟愛が感動を生むと言えるな。



鬼滅好きにおすすめするレトロゲーム

アニ熱管理人
最後に、『鬼滅の刃』を読んでいて思い出してやりたくなったゲームがある。ファンはハマりそうなので紹介するぞ。
『俺の屍をこえてゆけ』
1999年にプレイステーションゲーム用ソフトとして発売された世代交代RPG。
PSのゲームアーカイブスでダウンロードでき、他の機種でも遊べる。プレイヤーには、朱点童子に2つの呪いがかけられる。
1つは常人よりも数倍のスピードで成長し、生後わずか1年半から2年以内に死亡する「短命の呪い」、
もう1つは人と交わり、子を生すことができない「種絶の呪い」である。プレイヤーは一族と神々の間で子を成しながら、朱点童子を打倒する日まで戦い続ける。

まるわかり!吾峠呼世晴作品のダークな魅力を解説まとめ

吾峠呼世晴作品の魅力について語ってみました。

『鬼滅の刃』の最終回もそろそろ見えてきました。
傑作が終わるのは寂しいですが、未完で終わる作品が多い中、最高の形で完結できる作品とファンは幸せなのでしょう。
次回作にも期待しています!